中國最古の火起こし器を発見 江蘇省
ソース:新華社作者: 2025-03-04 16:19
中國江蘇省南京市で2月28日に開かれた江蘇地域文明探源プロジェクトの2024年度考古學(xué)成果報(bào)告會(huì)で、興化市の草堰港(そうえんこう)遺跡から火起こし器がほぼ完全な狀態(tài)で出土したことが分かった。分析による年代は約7千年前で、中國最古の実物となる。
遺跡は同市千垜(せんだ)鎮(zhèn)草王村の東にあり、面積は8萬平方メートル余り。主な年代は約7千年前で、長江下流と淮河(わいが)下流に挾まれた江淮地域東部の里下河地區(qū)に位置する。江淮東部では現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で最古の新石器時(shí)代遺跡で、全てが水面下にあり、江蘇省文物考古研究院と南京博物院が22年から體系的な発掘調(diào)査を行っている。
草堰港遺跡出土の火起こし器。(1月7日撮影、南京=新華社配信)
発掘プロジェクトの責(zé)任者、江蘇省文物考古研究院の甘恢元(かん?かいげん)研究館員によると、摩擦熱を利用した火起こしは、初期人類の創(chuàng)造的な発明という。
遺跡ではこれまでも複數(shù)の火起こし器が出土している。今回発見した器具は、長さ60センチ超の火切り棒と30センチ超の火切り板からなり、全體は褐色で、表面に十?dāng)?shù)個(gè)の黒い円形の焦げ跡がはっきりと殘っていた。
草堰港遺跡出土の火起こし器。(1月7日撮影、南京=新華社配信)
甘氏は今回の出土器具について「遺跡で発見された最長かつ最も保存狀態(tài)の良い火起こし器だ」と指摘。火切り板の一端には攜帯や吊り下げのためのひもを結(jié)ぶ溝があり、板の上には火種を火口(ほくち)などの可燃物に落としやすいように等間隔の溝が刻まれていた。
これまでの長い期間、地理學(xué)者や考古學(xué)者は6500年前に海の侵食を受けた里下河地區(qū)に古代の遺跡はないと考えていたが、草堰港遺跡の発見はこの認(rèn)識(shí)を覆した。遺跡からは土器や骨器、石器、玉器、木器など遺物3千點(diǎn)余りのほか、シカやブタ、ウシ、イヌ、鳥類などの動(dòng)物遺存體、オニバスやヒシの実、イネなどの水生植物遺存體が出土。當(dāng)時(shí)の人々の生活様式や美意識(shí)を生き生きと伝えている。
編集:董麗娜
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